今日、外を歩いているときに、背中の丸まった一人の女性を見かけました。
ヨガのインストラクターをしていなかったら、きっと何気ない日常の景色として、
そのまま見過ごしていたと思います。
でも、今はどうしても考えてしまいます。 もっと早くにお会いできていたらな、と。

背中が丸まる前に、一緒に身体を動かしていたら、頭頂はすっと天へと伸びていたかもしれない。
視界が広がって、自分が進みたい方向をしっかり見据えて、軽やかに歩けていたかもしれない。
自分の身体を後回しにして、何かに頑張ってきたのだろうな、などと思ったりします。
けれど、ね。
後になって、その時間を背負うのは大変なこと。
それは”気持ちを切り替える”ということでは変えられない身体への負担があるからです。
たしかに、年々積み重ねてきた歴史が、今の私たちの身体です。
だからこそ、これまでの頑張りや使い方のクセも、そのまま身体に溜まっていきます。
どこかのタイミングで、それに気づき、一度その凝り固まった筋肉を緩めて、動きやすくしてあげる時間が必要です。
そこに流れる呼吸が、深く、緩やかなものであるように。 呼吸から心を調え、身体を整えていく。
身体はずっと子どものようにはいきません。だからこそ、日々のメンテナンスが大事です。
今もっている身体の能力をしっかりと使うこと。どうかそれを、後回しにしないでほしいな、と胸が熱くなります。
私のレッスンは、いつも軽やかな雰囲気で行っています。
でも、やっていることは「しっかりと」できたらなと思っています。
教室には30代から60代の方がお越しくださっています。
グループレッスンでみんなと同じことをしながらも、
それぞれに、自分なりの「今のベストな深さ」で動きを感じる時間です。
来てくれた目の前の人が、すっと前を向いて歩いていけるように。
当たり前が、そうでなくなる前に。